みなさんは手根骨の配列って覚えてますか?

 

国家試験でも問われる重要な知識ですが、骨が沢山あって、まー覚えにくいですよね。

 

今回は骨を擬人化して位置関係を覚え、さらにその知識を触診しながら使い、脳に擦り込みましょう。

 

ちなみに「父さん月収〜」のやつではないのでそれを求めてたどり着いてしまった方、申し訳ありません…

 

気軽な内容です。コーヒーでも飲みながらご覧ください。

 

 

目次

手根骨(carpal bones)の一覧

 

名称と読み方の一覧です。英語も入れてます。

 

一番右の発音は私が聞いたらこう聞こえた!というのを載せてるので少し違う可能性があります。

 

 

大菱形骨(だいりょうけいこつ 英語:Trapezium トラピージアム)

小菱形骨(しょうりょうけいこつ 英語:Trapezoid トゥラピゾイド)

有頭骨(ゆうとうこつ 英語:Capitate キャピテイトゥ)

有鈎骨(ゆうこうこつ 英語:Hamate ヘイメイトゥ)

豆状骨(とうじょうこつ 英語:Pisiform ピスィフォーム)

三角骨(さんかくこつ 英語:Triquetrum トライクウィートゥラム)

月状骨(げつじょうこつ  英語:Lunate ルーネィトゥ)

舟状骨(しゅうじょうこつ 英語:Scaphoid スキャフォイド)

 

 

と、個数は8つもあります!

 

 

 

 

覚え方

 

左手、手の甲側から見た図

まず、この絵で配列をなんとなーく覚えます。

 

 

架空のストーリーとあわせて覚えていきましょう。

 

真ん中の金髪アフロがユウト(有頭骨)です。

 

 

彼には大人(大菱形骨)の女性=妻とその間に子供(小菱形骨)がいますが、謎の女性ユウコ(有鈎骨)に声をかけられました。

 

 

ちなみにユウコの乗り物は月です。

 

きっと神様なんでしょう。

 

 

そしてユウコの横に三角形(三角骨)のものがあり、その後ろに少し飛び出しているものが豆状骨です。

 

 

ちなみに1番右側にいるのは母なる天使(母指)で、大人(大菱形骨)の女性=妻を慰めています。

 

 

ではもう一度。

 

と、ここまで自分の左手(手の甲)を見ながら覚えてもらうと良いと思います。

 

 

左手、手のひら側から見た図

 

 

そして手のひら側に裏返すと、豆(手根骨)のような赤ちゃんが!この三角形は赤ちゃんの「おくるみ」だったんですね。

 

謎の女性に赤ちゃんが…ここから修羅場は避けられません。

 

 

そしてユウコ(有骨ですので)にもツノが!!

 

 

そして怒りから大人(大菱形骨)の女性=妻にもツノらしきものが生えてます。

 

 

このツノは屈筋支帯が付着する大菱形骨結節なので、掌側にありますね。

 

 

 

触診してみよう!

と、ここまで配列を覚えたら、後は自分の手で触診しながら復習すると、手根骨の配置は完璧ですし、徒手療法にも役立ちます!

 

有頭骨

まず、ユウト(有頭骨)から触ります。

 

有頭骨が一番色んな骨と関節を持っているので基準にしやすいです。

 

絵のように第3中側骨を近位に辿っていくと窪みがあります。ここにいます。

手関節を掌屈・背屈させても浮き沈みしなければ有頭骨で間違い無いと思います。

 

 

 

 

月状骨

有頭骨のすぐ近位に指を置き、掌屈、背屈してみましょう。

浮き沈みするのであれば、それが月状骨です。

 

有鈎骨・大小菱形骨

そしてユウト(有頭骨)を掴みながら左にユウコ(有鈎骨)がいます。

 

ユウト(有頭骨)のすぐ隣に子供、大人の妻(小菱形骨、大菱形骨)の順でありますが、小菱形骨は小さいので触ってもよくわかりません。

 

大小菱形骨を一緒に触る感じでいいんじゃないでしょうか。

 

 

大菱形骨は第一中手骨(母なる天使)からも触ってみましょう。

 

 

 

 

 

舟状骨

今度は舟状骨を探しましょう。有頭骨のすぐ近位、橈側です。

 

 

また、タバコ三角付近触っておいて、尺屈すると浮き上がってくるので触りやすいと思います。

 

 

 

 

 

 

三角骨

 

絵のように橈屈、尺屈しながら触診します。橈屈した時に盛り上がってくるのが三角骨です。

 

 

 

 

 

豆状骨

これはわかりやすいんじゃないかと思います。

 

手のシワがある少し上にあります。

 

 

有鈎骨の出っ張りは豆状骨より分かりにくいので、近位から遠位にたどっていって最初にぶつかる分かりやすい出っ張りがあれば、それが豆状骨です。

 

 

以上になります!

 

 

 

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。