シナプス前抑制ってたまに出てきますよね。

 

英語ではpresynaptic inhibitionといいます。

 

英語文献を読んでると時々目にしますね。
私は振動刺激を勉強する際に出てきたので調べてみました。

 

しかし調べれば調べるほど難しい用語が増え泥沼に…。

 

このページではシナプス前抑制をできる限りわかりやすく説明することにトライしました!

 

「シナプス前抑制ってなんだろう?」ぐらいの方向けに書いています。

 

というか、そのレベルが限界です…(・・;)

 

 

では参ります。

 

 

目次

シナプス前抑制を教科書で調べると

「興奮性のシナプス伝達をするシナプス前ニューロンの神経終末部にシナプスを作り、そこからの興奮性物質の放出を減少させて、興奮性シナプス伝達効果を抑制する仕組み」

(出典:貴邑冨久子・根来英雄『シンプル生理学』2000年)」

 


この用語の意味さえわかれば、シナプス前抑制を理解できるという事ですね。

 

ゴールが見えてきました❗

 

 

興奮性のシナプス伝達効果

ニューロン、シナプス

 

まず、基本の神経細胞(ニューロン)、シナプスから復習しましょう。

 

手書きで恐縮ですがご確認ください。

 

ニューロン(神経細胞):神経細胞体とそこから伸びる軸索、樹状突起で構成されます。

 

シナプス:神経終末が他のニューロンとに接合している部分を指します。

 

シナプス前抑制の説明で、「興奮性のシナプス伝達〜」とあります。

 

この興奮性のシナプス伝達とは一体何でしょうか。

 

そもそも、生体における「興奮」とはどのように定義されるのでしょうか。

「生体またはその器官・組織が、内外の刺激に反応して、休止状態から急速に活動状態になること。特に、神経細胞や筋線維が活動電位を生じること。(松村明『デジタル大辞泉』2018)」とあります。

 

シナプスには興奮性シナプスと、抑制性シナプスがあります。

興奮性シナプス

情報を受け取るニューロンを興奮させる。

抑制性シナプス

情報を受け取るニューロンの興奮を抑える

 

興奮性のシナプス伝達は、アセチルコリン、ノルアドレナリン、グルタミン酸などの科学物質によって伝達されます。

 

以上から、興奮性のシナプス伝達とは、シナプス後ニューロンを興奮=活動状態にする伝達のことですね。

 

シナプス前ニューロン、シナプス後ニューロンとは

 

シナプス前ニューロン:シナプスに情報を送り込む方のニューロン
シナプス後ニューロン:情報の受け手になる側のニューロン

図で示します。

シナプス前抑制とは

ここまでの説明で先頭に出たシナプス前抑制の説明が理解できたのではないでしょうか。

 

再度確認しましょう。

 

シナプス前抑制とは、「興奮性のシナプス伝達をするシナプス前ニューロンの神経終末部にシナプスを作り、そこからの興奮性物質の放出を減少させて、興奮性シナプス伝達効果を抑制する仕組み(貴邑冨久子・根来英雄『シンプル生理学』2000年)」

 

再度図で説明します。

わかりやすい説明になるよう努力しましたが、わからなかったらごめんなさい❗️(^-^;

 

 

最後までありがとうございました❗️