ゴロで筋肉の英語を覚えるシリーズの3つ目です。
大腿四頭筋の英語って、ドクターの指示やドクターが書いたカルテに書かれてる事が多くあります。
英語の論文読んでもよく出てくるんですが、筋肉の英語は略語で表示される事もあるので厄介です。
今回は大腿四頭筋、その構成要素の大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋全ての英語を、その意味や略語を含めて覚えていきましょう。
英語は略語が使えるため、一旦覚えてしまうと、メモ書きなどに使うときにも便利です!
ゴロやイラストも入れてるので、リラックスしてご覧ください。
では、宜しくお願いします。
目次
大腿四頭筋の英語はquadriceps。
読みは「クワドゥラセップス」と読むのが一番近そうに感じました。
4を表す接頭辞のquadriと頭を表すceps で出来た言葉です。
このような成り立ちの筋肉名は上腕二頭筋のbiceps、上腕三頭筋のtricepsがあり、構成を覚えておくのも良いと思います。
接頭辞は大まかに説明すると、名詞の頭について、意味や意義を添えるものです。
数を表す接頭辞は覚えておくと色々役立ちそうなので調べてみました。
大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋
大腿四頭筋は大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋の四つを合わせたものですね。
英語の文献で、こんな図を見かける事があると思います。
それぞれ
●大腿直筋=rectus femoris レクタス・ファモリス
rectus =正しい、真っ直ぐ femoris =大腿の
略語はRF
●外側広筋= vastus lateralis バスタス・ラテラリス
vastus=広筋、lateralis=外側
略語はVL
●中間広筋= vastus intermedius バスタス・インターミーディアス
vastus=広筋、intermedius=中間
略語はVI
●内側広筋= vastus medialis バスタス・ミディアリス
vastus=広筋、medialis=内側
略語はVM
内側広筋は少しややこしく、VMOもしくはVMLと書かれている事があります。
VMO VMLとは
●VMO
vastus medialis obliqueの略です。obliqueは”斜め”を意味するので、VMOとは内側広筋の斜走繊維=内側広筋斜頭を表しています。
●VML
vastus medialis longus の略で、内側広筋長頭を意味しています。
恥ずかしながら、私も内側広筋に斜頭と長頭の区別があることを知りませんでした!
ちょっと調べたので簡単に解説します。
●VMO VMLの違い
内側広筋は近位と遠位とで、筋繊維の角度に違いがあります。
近位では長軸に対して筋繊維の角度は鋭角ですが、遠位(膝蓋骨に近づくほど)になるほど筋繊維の角度が鈍角になります。
どのへんからVMO?VML?
文献1、2では斜頭(VMO)、長頭(VML)の筋電をとるため、次の場所に電極を当てていました。
・文献1
斜頭:VMO→「膝蓋骨上縁内角より4横指近位の部位。」文献1より引用
長頭:VML→「内側広筋斜頭より約3cm近位の部位。」文献1より引用
・文献2
斜頭:VMO→「膝蓋骨底から約4cm近位で、大腿長軸から約55度内側に傾斜した走行で電極を貼付した。」文献2より引用
長頭:VML→「膝蓋骨底から約10〜15cm近位で、大腿長軸から15度内側に傾斜した走行で電極を貼付した。」文献2より引用
とありました。
ちなみに膝蓋骨底は”底”と書きますが、実際には膝蓋骨の一番近位で平べったくなったとこですね。
文献をもとに大まかなイラスト化してみました。参考になれば…
語呂での覚え方
では、最後に語呂で英語を覚えてみようと思います!
「大隊長はレクサス、昼勤、外勤、内勤はバスです!」で覚えてみたいと思います。
●大腿直筋はrectusレクタスから始まるので、「大隊長はレクサス」
●中間広筋、外側広筋、内側広筋は皆んなvastus- バスタスから始まるので、「昼間、外勤、内勤はバスです」
では、イラストと一緒に覚えていきましょう。
最後までありがとうございました!
文献
文献1)岩崎富子、伊東元、山田道廣、田中繁.大腿四頭筋の機能.1981.臨理8巻1.9頁
文献2)谷埜予士次、大工谷新一、鈴木俊明.膝伸展疲労課題中の内側広筋斜頭および長頭の機能に関する筋電図学的検討.2009.体力科学58.442頁