こんにちわ。
管理人のななおです。
今回はデルマトームの出来るだけかんたんな覚え方を提案してみたいと思います。
以前私はオーストラリアマニュアルセラピーを学んでいました。
体のどの部位に痛みがあるかによって、どこが原因の組織なのか当たりをつけるのですが、その時にデルマトームをよく使用していました。
ちなみにこのデルマトームですが、じつは30種類以上あり、それぞれ少しずつ異なっています。
ここでは、一番多く使われていると言われる、Keegan & Garrettのデルマトーム に従って、覚え方を提案していきたいと思います。
目次
デルマトームの図
出典:https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:Grant_1962_663.png
そもそも、デルマトームとは何?
語源は?
デルマトームはギリシャ語で「皮膚」を表すdermaと「部分、範囲、区切り」を表す接尾辞のtomeが合わさった言葉です。
覚える意味や使い方は?
簡単に言えば、デルマトームは皮膚においての神経の支配範囲です。
患者さんの痛みや感覚異常、痺れを感じる皮膚の部位をデルマトームに照らし合わせる事で、どこの髄節レベルに問題があるのか、知る事が出来ます。
例えば、肩から前腕、人差し指や中指あたりといった帯状の部位に痛みや痺れ、感覚低下などがある場合、C7の髄節レベルに何らかの問題があるかもしれません。
ただ、注意点として、デルマトームは図で見るようにはっきり区切られているわけではありませんし、前述したように、たくさんあります。
「デルマトーム図は、今日30種類以上の互いに異なるものが並列していて、どれを使用して良いのか混乱する」1)
なので、あくまで目安として覚えておきましょう!
デルマトーム で押さえとくべきポイント
デルマトーム を全て覚えるのは大変だと思います。
とりあえず私の脳では無理です。
ノートか何かに縮小して貼り付けとくのが一番手っ取り早いと思うのですが、ある程度覚えてる方が、なんとなくかっこいいですよね!
ここでは頭部から足までポイントをかなり絞りながら全体的に覚えてみたいと思います。
次の部位を覚えていきたいと思います。
○後頭部 c2
○手の親指:c6
○手の人差し指、中指:C7
○手の薬指、小指、手部の尺側:C8
○乳頭:T4
○剣状突起:T6
○臍:T10
○鼠径部:L1
○膝内側〜外側:L3〜5
○足の親指:L4
○足の2〜4指:L5
○足の小指:S1
○踵:S2
○肛門:S5
と、ここまで真面目な事書きましたが覚え方はかなりくだらないです…
では参ります!
覚え方
頭から順番に行きます。
頭部
私の前頭部の毛根も死に絶えています!
○後頭部:C2
上肢(手部)
上肢なので全部頸椎の「C」ですね。
○親指:C6
○中指・薬指:C7
○小指:C8
体幹
体幹は大部分が胸椎の「T」です。
鼠径部から腰椎の「L」になります。
○乳頭:T4
○剣状突起:T6
○臍(へそ):T10
○鼠径部:L1
下肢(膝)
膝は内側からLの3.4.5です。
○膝内側L3
○膝中央:L4
○膝外側:L5
下肢(足部)
親指はL4、小指はS1です。
内側からL4、5、S1なのでL4とS1の間に挟まれた領域はL5ですね。
○親指:L4
○中指〜薬指:L5
○小指:S1
足底
踵はここで紹介しているデルマトームではS2が割合的に一番大きいです。「踵でスキップ×2!」=S2で覚えましょう。
親指や第二指〜四指、小指は先ほど覚えてもらった通りですね。
臀部
肛門=S5です。
エスカルゴで覚えましょう。
肛門はS4と評価しているものも多いですね。
ここではS5で紹介しておきます。
前に言った通りデルマトームは報告者によって微妙に異なります。
ここまで、ゴロ合わせ?や絵、イメージでデルマトーム を覚えてきました。
あとはご自分の体を動かしながら覚えると、身につきやすいのではないかなと思います
最後までありがとうございました!!
文献1
下津裏宏之・井上聖啓.デルマトーム図.認定医-指導医のためのレビュー・オピニオン.2012.26巻2号.p147.